緑内障ではいったん視野の欠損や視力低下があると元に戻ることはできません。よってより早く気付き、眼圧をコントロールすることで進行を遅らせる必要があります。早期に治療を開始すれば正常に近い視機能を維持することが可能となります。
治療法としては主に薬物療法、レーザ治療、外科手術が一般的です。日本臨床眼科学会で紹介のあったCYCLO G6は毛様体へ熱を送ることによるレーザー光凝固装置で緑内障の治療を行なうことができます。CYCLO G6に搭載されたマイクロパルスP3プローブは、低エネルギーでの治療であるため、重篤な合併症がなく、合併症の発生率が低いと考えられ、また、毛様体扁平部の細胞を刺激しますが、破壊してしまうことはなく、再治療が可能です。原発開放隅角緑内障など(様々な病型・Stage)の治療に実施されます。
特徴としては以下が挙げられます。
  • 非切開・非観血治療で、低侵襲な治療
  • 合併症の発生率は低く、重篤な合併症がない
  • 様々なステージの緑内障に適応
  • 薬物治療との併用も可能
  • 反復治療可能
  • 外科的手術後の眼圧コントロールも可能
  • 効果が得られなかった際には、非切開であるため外科的手術への移行も可能
この装置は患者さんへの負担も少なく大変画期的であると考え、当院でも導入を検討しております。