あだち眼科のブログ

京都府八幡市で唯一近視治療(オルソケラトロジー)、先進医療(多焦点眼内レンズ)を行う眼科施設です。

2018年06月

コンタクトで近視抑制研究

6月に京都府立医大でコンタクトによる近視抑制の臨床研究が行われるという新聞記事がありました。
近視の低年齢化が問題になる中、筑波大学との共同研究で、対象は視力0.6以下の小学生100人を募集するとのことです。
このコンタクトレンズは一般的なレンズと異なり、網膜周辺でもピントが合うように調整されているのが特徴で、目の負担が減らせることにより近視の抑制が期待できる「多焦点コンタクトレンズ」と呼ばれるものです。

当院では近視抑制治療としてはオルソケラトロジー、低濃度アトロピン点眼を主に行なっておりますが、強度近視が強い方やオルソケラトロジー適応外の方にこのコンタクトレンズの採用を検討しております。興味のある方はご相談下さい。

最新の白内障手術

2018年6月3日に東京で開催された`Circus of Cataract 2018`という最新の白内障手術に関する学会に参加しました。

アクティブなライフスタイルを取り戻すことをコンセプトに作られましたAlconの「ACTIVE FORCUS」という多焦点レンズについて詳しく紹介されました。
特に遠方から中間距離が見易いとされるこのレンズは、グレアハロー(夜間の車のライトや街灯がややにじんで見える現象)も少ないとされ、夜間運転する人にもお勧めです。
このレンズはToric(乱視用)もあります。

またクラリオンという単焦点レンズについては、まだ承認はされてないのですが、レンズの材質が安定しており、製造プロセスの改善、乱視軸も少なく大変期待出来るレンズであるということです。ディスポーザブルで自動でプッシュすると押し出されるので術中にはとても挿入しやすいということでした。

当院ではなるべく質の良いレンズを患者さまに使用することで、より快適な術後生活を送って頂けるよう、日々進化しているレンズについては最新の情報を得るように努力していくつもりです。
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眼瞼下垂手術

前回に引き続き眼瞼下垂手術についてお話をします。

第41回日本眼科手術学会学術総会での眼瞼下垂手術で大変有名な愛知医大の柿崎裕彦先生によると、上眼瞼の解剖や生理を知っておくことが術後の満足いく結果を求める上で重要であることが示されておりました。上眼瞼挙筋の末端で上枝と下枝に分かれる挙筋腱膜とミュラー筋を解剖学的に理解することが深められ大変興味深く拝聴させていただきました。また、術後における合併症の理解も重要であり、ドライアイ、直乱視の程度が大きくなるなど、術者として必ず把握しておかなくてはならない知識もお話がありました。


以下の写真は当院で行った眼瞼下垂手術の術前術後です。術後黒目部分がはっきり見えていることがわかります。

術前⇩

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術後⇩

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日本眼形成再建外科学会に出席しました

先日、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われました第6回日本眼形成再建外科学会学術集会に参加してきました。
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当院では眼瞼下垂手術を率先して行なっておりますので数多くの手技術式を学べる良い機会となりました。

近年、高齢化社会が進む中、眼瞼疾患は増加傾向にある中、眼形成手術を開業医で行なっている病院は少ないのが現状です。高齢者の方は特に近くの地元の開業医での日帰り手術を希望される方も多いことと思います。今回開業医向けの講演が拝聴出来る機会となりました。
中でも年間800例以上の眼瞼下垂手術を行なっておられますカネモリ眼科形成外科クリニックの兼森良和先生のご講演を紹介いたします。
術式としては、重瞼線切開皮膚切除と皮膚の厚い眼瞼に対する眉下皮膚切除、また、挙筋機能不良の眼瞼下垂はサスペンダーを用いた前頭筋吊り上げ術をご紹介されておりました。
とても簡潔に説明されてており当院でも参考にさせていただきたく拝聴させていただきました。





ギャラリー
  • <開院4周年>駐車場が舗装されました
  • <最新情報>オルソケラトロジー の近視抑制効果(学会による報告)
  • 眼科のアレルギー疾患について
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  • 網膜学会
  • 第73回日本臨床眼科学会
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  • 本当に瞼が下がっているだけでしょうか