NHKあさイチでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、最近スマートフォンによる10代の子どもの急性内斜視が増加しているとのことです。
急性内斜視は両目が内側を向いたまま戻らなくなり、遠くのものが2つに見えるという症状です。原因として考えられるのは小中学生が長時間スマホを使用することで、長時間近くに寄っていた目が遠方を見るときに元に戻らなくなるという症状が現れます。この症状はスマホをやめれば改善されることもあるようですが、手術が必要になるケースもあります。もともと子どものスマホの長時間使用には、依存、学業成績の低下、睡眠障害、暴力などの体と心の影響が近年懸念されていますが、新たな問題として非常に注目すべき事象であると感じます。当院でも注意喚起を行い、このような症状がみられた場合、早めの受診を心がけていただくよう、お願い申し上げます。