あだち眼科のブログ

京都府八幡市で唯一近視治療(オルソケラトロジー)、先進医療(多焦点眼内レンズ)を行う眼科施設です。

あだち眼科公式サイトはhttp://adachiganka.net

<最新情報>オルソケラトロジー の近視抑制効果(学会による報告)

第35回JSCRS学術総会(日本白内障屈折矯正手術学会)がWebで開催されました。

オルソケラトロジー近視抑制効果についての報告内容をまとめると以下のとおりでした。 

IMG_1882


◉現在の近視抑制治療の主流はオルソケラトロジー と多焦点コンタクトレンズ(EDOF)である
 多焦点コンタクトレンズ(EDOF)はオルソケラトロジー と同等の効果あり
◉軽度近視にはオルソケラトロジー +低濃度(0.01%)アトロピン点眼の併用が効果あり(木下望Dr.)
 中等度近視にはオルソケラトロジー 単独で効果あり(Shi-Ming Li Dr.)
◉オルソケラトロジー は小学生のような若年で始める方が効果的である(平岡孝浩Dr.)

当院ではオルソケラトロジー治療とともにオルソケラトロジー が不適用である方には多焦点コンタクトレンズ(EDOF)の治療も積極的に行っております。
 

網膜色素変性へのiPS視細胞移植、国からの承認

失明の恐れのある網膜の病気、網膜色素変性は今まで有効な治療法がないとされてきましたが、このたび国から臨床研究が認められました。神戸市立神戸アイセンター病院が京都大iPS細胞研究所が備蓄しているiPS細胞を使って移植手術し、安全性を評価するというものです。動物実験ではうまくいっておりヒトでの有効性が課題とされています。iPS細胞をもとにした再生医療では、これまで目の組織をはじめ、神経、心筋、血小板などが作られ臨床研究や治験として患者さんへの移植が進められてきました。今回の研究で網膜色素変性の患者さんへの光明が差すことを期待しています。

眼科のアレルギー疾患について

アレルギー性結膜炎とその周辺疾患についての学会に参加しました。
IMG_1831
IMG_1830
皮膚科医の視点から見る眼科で見逃しがちなアレルギー疾患について、島根大学皮膚科の千貫祐子先生の講演をお聞きしました。
先生は小麦アレルギーを引き起こした茶のしずく石鹸の事例を契機に花粉・食物アレルギー症候群の研究をされてきました。シラカンバ、ハンノキ→リンゴ、桃アレルギー、イネ科→小麦アレルギー、スギ→トマトアレルギー、など花粉症患者が野菜や果物を生で食べた後にアレルギーを引き起こす症状を花粉・食物アレルギー症候群と呼びます。これは花粉症と似た物質が野菜・果物に含まれているため起こると言われています。(加熱すると症状が出ないということも特徴です。)
まぶたが赤く腫れた患者さんが眼科に来られることがあります。食物アレルギーは見逃しがちな眼科の皮膚疾患として注目すべきです。

またそれに加えて、アトピー性皮膚炎についてのマネージメント方法についても触れられ、大いに役立つ知識を得ることが出来ました。

ギャラリー
  • <開院4周年>駐車場が舗装されました
  • <最新情報>オルソケラトロジー の近視抑制効果(学会による報告)
  • 眼科のアレルギー疾患について
  • 眼科のアレルギー疾患について
  • 網膜学会
  • 第73回日本臨床眼科学会
  • 第73回日本臨床眼科学会
  • 第73回日本臨床眼科学会
  • 本当に瞼が下がっているだけでしょうか