あだち眼科のブログ

京都府八幡市で唯一近視治療(オルソケラトロジー)、先進医療(多焦点眼内レンズ)を行う眼科施設です。

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コロナ禍における子供の近視進行(東京新聞記事より)

以下は東京新聞の記事です。

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「視力がどんどん落ちている。タブレット端末やスマートフォンを見る時間が長くて心配です」 

小学2年の長女が「黒板が見にくい」と訴え、眼鏡を使い始めた。視力は0.2だ。 
 幼稚園からタブレットを買い与え、昨年からスマホを持たせてきた。 
 懸念に輪を掛けるのが、1人1台の学習用端末を配布する国の「GIGAスクール構想」。長女は毎日端末を持ち帰り、アプリのドリルなどの宿題に取り組んでいる。 
 「首を突き出し、目を画面に寄せて固まっている。注意しても、悪い姿勢にすぐ戻ってしまう」 
◆将来は網膜剥離のリスク 
 子どもの視力が悪化している。2021年度の文部科学省の統計では、1.0未満の中学生の割合は約61%で、11年度から約9ポイント増。強度近視や内斜視の増加も懸念されている。 
 文科省は21年、小中学生対象の大規模調査に乗り出した。近視で長くなる「眼軸長」(角膜から網膜の距離)を計測。成人で平均24ミリ弱とされるのに対し、小学5年男子が23.92ミリ、中学3年男子が24.61ミリ。長い傾向が明らかになった。 
 眼球がラグビーボール形になるイメージで、いったん伸びると元に戻らない。将来は網膜剥離などのリスクが高まるとされる。 
 「だが、インターネットの影響は視力だけではない。長時間使う子どもに体の痛みや睡眠の乱れ、心身の疲労を訴える傾向がある」 
 群馬大教授の伊藤賢一(社会学)は指摘する。幅広い心身の不調について、埼玉、群馬、栃木など10県の小中学生と高校生計約2万7000人にアンケートした研究者だ。 
◆子どもにVDT症候群の懸念 
 調査は22年1月までの2カ月間に実施。19項目の健康状態を尋ね、相関関係を調べるためネットの利用状況も聞いた。 
 「頭痛がよくある」と答えた高校生は、ネットを利用しない層では9.9%だが、利用8時間以上の層では21.3%。 
 「何もやる気がしないことがよくある」と答えた中学生は、ネットを利用しない層で9.4%、8時間以上の層で19.6%だった。 
 心身の不調は、思い当たる大人も多いはず。目の疲れ以外に肩こりや頭痛、吐き気などの症状が「VDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナルズ)症候群」と呼ばれる。 
 厚生労働省は19年、職場でのデジタル作業の拡大を踏まえ、労働者の健康を守るためのVDT作業のガイドラインを改定した。1日の作業が長時間にならないようにし、連続1時間を超えないことなどを事業者に定めている。 
 VDT作業は1日4〜5時間で疲労が蓄積するとの研究があり、労災認定された例もある。 
 「まして、子どもにはより慎重な配慮が必要なはず」と伊藤。今回の調査結果は近く公表予定だが、「幅広い健康状態について、国や自治体がより本格的に調べるべきだ」と訴える。 
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当院でも子供の視力低下について受診される方が増加しております。このようにコロナ禍におけるネット依存が影響されている可能性がさまざまな研究結果で示されております。 当院では近視進行抑制治療に力を入れておりますので、少しでも不安に思われる方はご相談ください。

手術が不安な方のために笑気麻酔を導入しました

4月から当院では歯科でよく使われている笑気麻酔(笑気吸入鎮静法)を導入することになりました。
手術前に笑気を2~3分吸うことで、痛み、不安、恐怖感がやわらぎ、リラックスした状態で手術を受けることができます。
安全性も極めて高く、循環器、呼吸器、肝臓などにも影響せず、歯科では小さなお子さんにも使用されております。
また、治療後に100%の酸素吸入を行うことによって笑気は体外にすぐに排出されるため、対外に蓄積されることはなく、副作用の心配もありません。

眼科手術に不安をお持ちの方はお気軽にご相談ください。

NHKスペシャル(総合)「私たちの”目“が危ない 超近視時代サバイバル」1月24日(日)21:00〜21:50放送

NHK(総合)で2021年1月24日(日)21時〜21時50分に以下の内容で放送されます。

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https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/ZVVWYYKJLV/

「わたしたちの“目”が危ない 超近視時代サバイバル」

私たちの目がかつてないほどの危機に陥っている。子供たちの近視が深刻化している上に、大人になっても近視が進行するという報告が相次いでいるのだ。最新研究から、近視は白内障や緑内障など、目の病気のリスクを高めるだけではなく、うつや認知症など、目と直接関係なさそうな病気とも相関があることも明らかになってきた。どうやって目を守っていけばいいのか?実態に迫ると共に、明日から「すぐにできる」対策法も示していく。

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米中の研究者グループは中国の児童が近視になる事例が大幅に増えているとして、新型コロナウィルスの感染防止策として打ち出された自宅待機などが影響している可能性があるとの調査結果を発表しました。特に6、7、8歳児で高かったとのことです。予防策として、両親はネット利用制限をできる限りコントロールし、野外活動を一定の対人距離を確保しながら容認すべきと研究者グループは主張しているようです。この傾向は今後日本でも増加してくるのではないかと考えております。コロナ禍で思うように野外活動もできず、子供さんがスマホやゲームばかり見て親御さんも不安を感じていらっしゃる方も多いことと思います。当院では近視進行抑制治療を積極的に行なっており、早期に治療を開始することで進行を遅らせることも可能です。少しでも不安を感じることがあればお気軽に相談にお越しください。
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